DISC REVIEW
-
UKポーツマス出身、エレクトロニック・ニューコアを標榜する6人組バンドの3rdアルバム。バンド名はやはり大友克洋の"AKIRA"に由来するようだ。ラップやクリーンなど自由度の高いツイン・ヴォーカル編成に、エレクトロニクスをふんだんに取り入れたダウン・チューニングのアンサンブルは絶妙なバランスで、サンプリング・ヴォイスを用いた浮遊感あるパートから高速ラップになだれ込むTrack.3、ポップなセンスも見せるTrack.7など、ロック~ダンス・ミュージック周辺のジャンルを愛聴する向きにはぴったりのサウンドを提示している。Djent×ドラムンベースなTrack.9、そのビッグ・ビート版なTrack.10と、UKらしいベース・ミュージックのルーツが垣間見える後半も面白い。 菅谷 透