DISC REVIEW
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タイトルからピンとくる方もいるかもしれないが、今作は多くのパンク・バンドに影響を与えた反体制的なSSW、Woody Guthrieからインスピレーションを得てできたものだ。Woodyの未発表曲にDROPKICK MURPHYSが手を加えることで、1940~50年代に生み出された種に再び生命が宿った。自身もミュージシャンであるWoodyの娘、Nora Guthrieの協力により実現したこのプロジェクトは、時代を超えて生きるWoodyの反骨精神や、温かみに溢れたフォーク・ミュージックの素晴らしさを、今を生きる私たちに伝えてくれる。立体的な音作りや、DROPKICK MURPHYSらしい力強いシンガロングとタイムレスなメロディによって、アコースティックでも物足りなさを感じさせない仕上がりになっている。 山本 真由