DISC REVIEW
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やっぱりDROPKICK MURPHYS、文句なしの超名盤! こうやってなんやかんや語らせていただくのもおこがましいくらい、すべてが名曲。全体的な印象としては、『Going Out In Style』(2011年)以降のオーガニックなサウンドを重視した流れの延長線上にあるという感じ。20周年を迎え、より味わい深い年輪が刻まれたサウンドは完全にオリジナル。牧歌的であたたかい曲調に、シンガロング・パート満載で、感涙必至のアルバムだ。アイリッシュ・ミュージックの郷愁も、ロックンロールのキャッチーさも、ストリート・パンクの泥臭さも沁み込んだ1曲1曲が、ごく普通の労働者たちの人生に対する愛に溢れた物語であり、応援歌であり、ブルースなのだ。とりあえず、できるものならライヴで聴きたい! 早く来日しないかな。 山本 真由