DISC REVIEW
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1989年のアルバム・デビュー以来、紆余曲折ありながら今も現役で活動を続けるアメリカンHR/HMのカリスマ、SKID ROWが16年ぶりとなる完全新作のニュー・アルバムでシーンに帰還を果たした。2022年3月に脱退したヴォーカリスト、ZP Theart(ex-DRAGONFORCE)の後任として元H.E.A.TのErik Grönwallを迎えた本作は、結論から言えば古くからのファンをも納得させるであろう見事な復帰作である。充実のソングライティングと鉄壁の演奏隊によるヘヴィ且つラウドなサウンド、圧巻のヴォーカル・パフォーマンスが生み出す粒揃いの楽曲群は、彼らの新たな黄金期の到来をも予感させる痛快な出来栄え。可能な限り大ボリュームで聴くべし。 井上 光一