MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

DISC REVIEW

Ascension Codes

CYNIC

『Ascension Codes』

Release Date : 2021-12-01
Label : DIW on METAL

オリジナル・メンバーのSean Reinert(Dr/2015年に離脱)と、1stアルバム『Focus』から貢献してきたSean Malone(Ba)のふたりを2020年に相次いで失ったCYNIC。悲劇を乗り越え、残された首謀者のPaul Masvidal(Gt/Vo)が完成させたのが、7年ぶりとなるアルバムだ。スペーシーな歌声や空間的なギター・ワークに加え、新ドラマー Matt Lynchのテクニカルなプレイや、新たに取り入れられたシンセ・ベースが描き出す音像は、デス・メタル由来の無機質さを残しながら生々しく神秘的で、幽玄な美を湛えている。Djentシーンのギタリスト PLINIなどのコラボレーターも迎えた本作は、亡くなったふたりを追悼しつつ、前へと進んでいく意志が窺える。 菅谷 透