DISC REVIEW
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ex-BETRAYING THE MARTYRSのヴォーカリスト Aaron Mattsを擁するフランスのニューメタルコア・バンド TEN56.がデビューEP『Downer Part.1』をドロップ。6曲20分弱の間に攻撃性が緩まる瞬間は一切なく、どこを切り取ってもヘヴィで凶悪な1枚に仕上がった。機械的なサウンドとまくし立てるラップが特徴的な「Exit Bag」や「Sick Dog」は恐ろしく冷酷で、「Boy」では悲鳴のようなギター・サウンドとブルータルなグロウルに、頭を鈍器で殴られるような衝撃を受ける。そして"Part.1"と題されているということは、"Part.2"が控えているということだ。自己紹介にこれを聴かされてしまっては、我々も目を爛々とさせながら待つしかない。 内堀 文佳