DISC REVIEW
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エモ・パンク・バンド MOTION CITY SOUNDTRACKのフロントマン、Justin Courtney Pierreが前作『An Anthropologist On Mars』に続けてEPをリリース。ノイジーなギター・サウンドや、儚さと力強さの共存したJustinの歌声から、不安、窮屈さ、あるいは絶望を感じながらも、希望、そして救いを求めようとする思いがこれほどまでに滲み出ているのは、吃音症を音楽で克服した自身の幼少期を回顧しているからだろう。5曲中4曲が3分以下(そのうち1曲は2分以下)、合計約13分という短さのなかで感情を包み隠さず露わにした本作は、我々リスナーが特にここ1年半の間に募らせてきたモヤモヤも吹き飛ばしてくれるようだ。 内堀 文佳