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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

DISC REVIEW

Below

BEARTOOTH

『Below』

Release Date : 2021-06-25
Label : Red Bull Records

元ATTACK ATTACK!のヴォーカル Caleb Shomo率いる――なんて肩書きもそろそろ不要だろう。2018年の前作『Disease』が全米インディペンデント・アルバム、ハード・ロック・アルバム・チャートで1位を獲得し、名実ともにシーンの重要アクトとなったBEARTOOTHが、約3年ぶり4作目の新作『Below』をリリースした。2020年に経験した暗い現実を表現したという本作。歌詞の雰囲気はたしかにダークなテイストだが、それ以上に反骨精神をむき出しにした、アグレッシヴで気迫のこもった骨太サウンドが気分を高揚させる。ハードなロックンロールをモダンなメタルコアに昇華したスタイルは今作でも引き続き貫かれていて貫禄すら漂う仕上がり。アッパーなリフにブラストビートまで繰り出される「Devastation」、キャッチーなシンガロングが光る「The Past Is Dead」、荒々しく刻まれるリフと淡いコーラスの対比がエモい「Phantom Pain」、野太いベース・リフがクールな「Skin」と、迸る衝動をストレートに表現した、モッシュピット完全対応の楽曲群は実に痛快だ。アルバムを締めくくる、実質ドゥーム・メタルなインスト・ナンバー「The Last Riff」も(タイトル含め)インパクト大。 菅谷 透