DISC REVIEW
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2000年代初頭にエクストリーム・ミュージックとエレクトロニック・ミュージックを融合させた"サイバーグラインド"という特徴的なスタイルで注目を集めたGENGHIS TRON。その激しくもアーティスティックな音楽性は、多くのファンから支持されたが、2008年リリースの2ndアルバム以降、長く活動休止状態となっていた。そんな彼らが突如沈黙を破り、実に13年ぶりとなる新作をリリースする! 今作では、グロウルやシャウトといったヘヴィなヴォーカル表現を用いることなく、よりエレクトロ/アンビエント要素が前面に出る形に。また、ドラム・マシーンを使用した激しいブラスト・ビートも、新加入のNick Yacyshyn(Dr/SUMAC etc.)が奏でる有機的なグルーヴへと進化した。 山本 真由