DISC REVIEW
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スウェーデン発、女性Vo擁する5人組バンドの3rdアルバム。トランス/エレクトロの音色を用いたモダンなサウンドのメロディック・メタルとあって、同郷で本作同様Jacob Hansenがプロデュースを務める AMARANTHEに通ずるところもあるが、こちらはストレート且つ正統派なパワー・メタルがベース。力強く伸びやかに歌い上げるコーラス・ワーク、スリリングなギター・プレイ、そして楽曲を絶妙に引き立てるエレクトロニクスが合わさったアンサンブルは高揚感たっぷり。持ち味のキャッチーなメロディも今作ではさらに磨きがかかっていて、疾走感あるTrack.1から壮大なバラードのTrack.9まで、作品としての完成度が一段階上がった印象だ。ジャケットはひとまず置いといて、一聴の価値あり。 菅谷 透