DISC REVIEW
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SOILWORKのBjörn"Speed"Strid(Vo)もゲスト参加したデビュー作が注目を集めた、国産メロデス・バンドの最新ミニ・アルバム。今作ではキーボードが絡み合う正統派北欧メロデスを前面に押し出したことにより、ストイックなリフに流麗なメロディと、強靭且つ多彩なVoが見事に生かされたスタイルに転身。Matias Kupiainen(STRATOVARIUS/Gt)が手掛けたミックス/マスタリングもクリアで、作品の強度をより高めている。開幕から爆速の攻勢をかけるTrack.1、キャッチーなリードがアンセム感抜群のTrack.2、Matiasもギター・ソロで参加したTrack.4など聴き応え十分だが、中でも東日本大震災の悲劇を激情迸るメロディで描いたTrack.5は白眉。 菅谷 透