DISC REVIEW
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2005年結成、これまでにEXODUS、VOIVOD、D.R.I.など大物のツアー・サポートを務めてきた、チェコ発の実力派4人組バンドが3rdアルバムにして日本デビュー作をリリース。切れ味鋭いリフで攻め立てるオールドスクールなスラッシュ・メタルを主体に、ハードコア・パンクの重量感と荒々しさを掛け合わせたクロスオーバー・サウンドは即効性抜群で、勢い重視でメロディを歌い上げるヴォーカルも味がある。エモーショナルなコード感のTrack.3や、テクニカルなギター・ソロの応酬がクールなTrack.6、MASTODONを思わせるプログレッシヴなフレーズまで飛び出すインスト曲のTrack.7と、新世代らしい柔軟性も感じられる。小気味よいサウンドに酔いしれる1枚だ。 菅谷 透