DISC REVIEW
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フィンランド発、幾度かの来日経験があり日本でも人気のMORS PRINCIPIUM ESTが、通算7枚目のアルバムをリリース。メンバーの脱退を経て、Ville Viljanen(Vo)とAndy Gillion(Gt)のふたり体制に3rdアルバムへ参加したドラマーをサポートで迎え制作された本作は、オーケストレーションを大々的に用いた近作の方向性を保ちつつ、デスラッシュに迫るような初期のアグレッションもやや復活した印象。疾走感と哀愁が溢れるソリッドなリフ・ワーク、テクニカルなシュレッド、そして壮大なコーラスが渾然一体となった、"モルプリ"らしいサウンドを存分に堪能できる1枚に仕上がっている。まさかのMUSEをメロデス・カバーした日本盤ボーナス・トラックも秀逸! 菅谷 透