DISC REVIEW
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UK発のポップ・パンク・バンド NECK DEEPは、2010年以降、ポップ・パンク・シーンが下火になりつつあったなかで、人気が爆発した数少ないバンドだ。そんな彼らが、3年ぶり4枚目となるニュー・アルバムをリリースした。USパンクっぽいカラッとした曲調や、フロントマン Ben Barlowのエヴァーグリーンなヴォーカルなど、彼らの魅力は"わかりやすい"というところに集約されるが、今作ではアンニュイなラップや、しっとりしたナンバーも楽しむことができる。コンセプト・アルバムということで、全体の流れにもストーリー性があり、アルバムを通して聴くことで、その幅広い音楽表現にも納得できるだろう。ポップで親しみやすいながらも、深い味わいのあるアルバムだ。 山本 真由