DISC REVIEW
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ドイツ産デスメタル・バンドが前作から2年ぶりとなる2ndアルバムを完成した。プロデューサーは前作同様、HEAVEN SHALL BURN、GAMMA RAYなどを手掛けるEike Freese。迫力漲るパワフルなヴォーカルを看板に、テクニカルな演奏力を掲げて残虐且つアグレッシヴなサウンドで攻め立てる。冒頭曲からブラスト・ビートが炸裂しているけれど、緩急に富む曲展開はよく練られており、聴き手を引き込む手腕に長けている。勢い任せというよりも、ノリやグルーヴ感を重視したテンポ感はPANTERA好きも食いつきそう。ボーナス・トラックにはMEGADETHのカバー「Symphony Of Destruction」を収録。絞り上げる激情ヴォイスがインパクト大でどっしり聴かせてくれる。 荒金 良介