DISC REVIEW
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本作が日本デビュー作となる、イタリア出身の男女混声4人組による最新作。もともとはNIGHTWISHのコピー・バンドから始まったとのことだが、ツボを心得たモダンな楽曲作りで、おそらくは日本でも人気が出るのではないか。美麗な女性ヴォーカルと、SOILWORKを彷彿させる男性ヴォーカルによって生み出されるメロディも高品質だ。ヘヴィなリフと泣き泣きのギター、トランス風のシンセも織り交ぜつつ、イタリア出身らしい仰々しいまでのシンフォニック・サウンドから生まれるドラマチックな楽曲群は、3枚目のアルバムということもあって、安定感のある危なげない作りである。やや個性に欠けるという面も正直あるのだが、この手の音が好きなら、チェックしておいて損はないだろう。 井上 光一