DISC REVIEW
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孤高のプログレッシヴ・エモ・ロック・バンド COHEED AND CAMBRIAが、ライフワークとも言えるSF作品"The Amory Wars"の世界にカムバック! 初のノン・コンセプチュアル・アルバムであった前作『The Color Before The Sun』で、パーソナル且つ自由な曲作りを楽しんだ反動ということだろうか。今作はRoadrunner Records移籍第1弾作でもあり(※日本ではRoadrunner Recordsよりアルバム『Year Of The Black Rainbow』をリリースしているが、ワールドワイドでは今回が初)、彼らがこれまで7作にわたってコンセプト・アルバムとして描き続けてきた物語の世界観を引き継いだ作品となった。もちろん、バンドのブレーンでもあるフロントマン Claudio Sanchez(Vo/Gt)の存在感たっぷりのハイトーン・ヴォーカルも健在。壮大なスペース・オペラにぴったりの伸び伸びとしたメロディが、少々難解なプログレッシヴ・パートもストーリーのアクセントにしてしまう。今後の展開にも期待が高まる1枚。 山本 真由