DISC REVIEW
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サーフ・ロックのイメージが強いSunrise In My Attache Caseだが、それだけじゃない彼らの魅力が詰まった今作。清涼感があって小気味よいアコギの響きと、ノスタルジックなエレキ・ギターの響きが、それぞれに違った空気の夏の風を運んでくれる。日本語詞も取り入れているが、無国籍な響きを持ったヴォーカルは、主張しすぎることなく楽曲に馴染み、世界標準のサウンドを演出している。爽やかなエモ・ロック、アーバン・ポップなど、自然と身体がリズムをとりたくなるようなダンサブルなナンバーが揃う今作は、まさに夏にぴったり。音源だけでなく、ライヴでも楽しみたい楽曲を収録したミニ・アルバムだ。この夏は、ぜひフェスやツアーで、彼らの音楽を生で体感してほしい。 山本 真由