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DISC REVIEW

The Future In Whose Eyes?

SIKTH

『The Future In Whose Eyes?』

Release Date : 2017-05-31
Label : ビクターエンタテインメント

2013年末に再結成を果たしてから、来日公演も含めたライヴ、EPのリリースなどを経て、バンドにとっては通算3枚目、約11年ぶりとなるニュー・アルバムがいよいよ世に放たれる。ヘヴィ・ミュージックの新たな可能性を強烈に感じさせたデビュー作『The Trees Are Dead & Dried Out Wait For Something Wild』(2003年)の衝撃度には及ばないものの、突出したテクニックとセンスに裏打ちされた複雑怪奇な楽曲展開、いかにも欧州的な叙情性がある美しいメロディが混然一体となって、リスナーをカオティックな快楽に溺れさせる手腕は健在だ。キャリアを重ねたバンドらしい洗練も思わせ、メンバーが本作にミックス及びゲスト参加しているPERIPHERYを筆頭に、SIKTHの影響下にある若いバンドが多く活躍する今、オリジネイターとしての矜持を感じさせる作品となっている。 井上 光一