DISC REVIEW
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2016年3月に初の全国流通盤のミニ・アルバムをリリースし、エモからパンク、ハードコア系バンドまでと対バンをする5人組、Castawayの1stシングル。TEXAS IS THE REASONやBRAIDといった90年代のUSエモ、ポップ・パンクや、FALL OUT BOYなどのエッセンスを感じさせるサウンドは、今作でさらにソリッドに磨かれた。タイトル曲のキャッチーさ、シンガロング・パートの高揚感、伸びのあるヴォーカルによる引力とエネルギッシュなアンサンブルは、爽快のひと言。キラー・チューンとして、これからのライヴで機能していく曲であり、バンドとしてもいい入り口になるだろう曲だ。今回収録された全3曲は、いずれも粒揃い。哀愁感のあるメロディと、瑞々しくアグレッシヴなバンド・アンサンブル、それぞれに角度は違うものの泣きの琴線に触れる。 吉羽 さおり