DISC REVIEW
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SLIPKNOTらを擁するRoadrunner Recordsが契約したメリーランド州ボルチモアの4人組、BAD SEED RISING。2012年結成とのことだが、紅一点シンガー、Francheska Pastorを始め、どう見てもメンバーたちはまだ10代。いったい何歳のときに結成したの!? という驚きは、ロック・シーンが待望していたこのデビュー・アルバムを聴けばさらに大きなものになる。スクリーモ/メタルコア、ハードコア、グルーヴ・メタルを股に掛けた曲の数々は、あどけないルックスとは不釣り合いなほど完成度が高いうえに、アルバムの中盤からはダンス・ビートやエレクトロニカも取り入れ、バンドの志向が決してラウドロックだけに留まるものではないことも早速アピール。そんな伸びしろも含め、聴き応えはありすぎだ。 山口 智男