DISC REVIEW
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3ピースの簡潔なバンド・サウンドですべてを表現する大阪のメロディック・パンク・バンド、5exit。ツイン・ヴォーカルが絶妙に重なり合うハーモニー、エモーショナルで胸に刺さるメロディ、キャッチーなギター・リフ、時に激しく畳み掛けるドラム。ポップでありながらも何か熱いものが駆け抜けるような衝動に満ちたパワフルなサウンド。英語詞と日本語詞をバランスよく使い分け、自らの人生をリスナーに語りかけるような共感性の高いリリックもまた、哀愁を帯びたメロディによく似合う。ライヴ・キッズ垂涎のシンガロング・パートやモッシュ・パートで力強さを表現する反面、その歌心にはじっくりと耳を傾けたい。普段、パンクを聴かないロック・ファンにも聴き応えのある全7曲が詰まった作品となった。 山本 真由
