DISC REVIEW
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ジャズやフュージョン、はたまたDjentといったジャンルを呑み込んだプログレッシヴでテクニカルなインスト・バンドが多く出現し、その手のシーンが大きく形成され始めている昨今。中でも、頭角を一気に現し始めているバンドがこのPOLYPHIAだ。2ndアルバムとなる今作では、1st以上にメロディに対する深いこだわりを感じさせ、歌うように奏でられる流麗なギターは、どこか歌謡的で我々日本人の心にじわりと響く。後半のハイライトとなるTrack.11「Crush」では、そのメロディの包容力に爽やかな感動が訪れた。テクニカルさをこれ見よがしにひけらかさず、随所で職人技を光らせるセンスの良さには親近感すら覚える。さらに全員イケメンというオマケつきなのだから、もはや敵なしといったところか。 今谷 重治