DISC REVIEW
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漫画家・林田球によるダーク・ファンタジー・コミック"ドロヘドロ"の世界を音楽で再現したオリジナル・サウンドトラック・アルバム。林田が作品を執筆中に聴いていたアーティストを中心にオファーした結果、世界6ヶ国、合計14組のアーティストが書き下ろしの新曲を提供。エレクトロニック、インダストリアル、トライバル、ドゥーム、ダブといったサブ・ジャンルを表す接頭語がつくクラブ系のアーティストによるコンピレーションと言える作品になっている。匿名性の高いジャンルゆえ、"The most crazy japanese comic『dorohedoro』vs the most crazy underground music in the world!"という惹句はまさに言い得て妙。異世界に迷い込んだような感覚を味わえるという意味で、かなりヤバいトリップ・ミュージックと言えそうだ。 山口 智男