DISC REVIEW
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キワモノ感満載の見た目に、ダークでヘヴィな音像の中でキャッチーなアプローチを全面に押し出す姿勢と独自性で他のバンドにはない魅力が光る、フィンランドのメロディック・インダストリアル・メタル・バンドが4thアルバムをドロップ。時にUS的な冷たさを見せつつも、それを北欧のあたたかみのあるメロディで包み込むような今作は、どこかRAMMSTEINのような不気味さもあり、そのレンジの広さは相変わらず計り知れない。シンセを大々的にフィーチャーしたTrack.2「Divided」では、オペラティックなサビのコーラスも印象的なスリリングな展開に圧倒。そしてTrack.6「Carnival Apocalypse」のゴシックなキャッチーさは同郷のTO/DIE/FORのようでもあり、非常に面白い。ぜひ、この独特な世界観にのめり込んでみてほしい。 今谷 重治