DISC REVIEW
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長いキャリアを誇るMETAL CHURCH。約2年ぶり、通算11作目となるニュー・アルバム。1991年リリースの名盤『The Human Factor』などのアルバムに代表される人気の高いヴォーカリスト、Mike Howeが再加入し制作された話題作。ミュージシャンの組み合わせにより相乗効果が起こり、バンドの魅力やクオリティが何倍にも上がることがあるが、本作はその好例だと言ってもいいであろう。スラッシーな曲はもちろん、ミドル・テンポの楽曲や、アコギが印象的なメタル・バラードなどもメロディアスに歌いあげている。パワー・メタルやスラッシュ・メタルとしてカテゴライズされていた彼らではあるが、長き研鑽により純粋なヘヴィ・メタル・バンドとして昇華された感もある。 藤崎 実