DISC REVIEW
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カラッと乾いたリフをスピーディ且つタイトに聴かせるその安定感は、結成より30年のときを経た今もなお継承され続けている。80年代に2枚のフル・アルバムを残しながらも解散。2012年に3rdアルバム『Fire & Damnation』をリリースして完全復活を遂げたジャーマン・スラッシュ・メタル・バンドによる4枚目のフル・アルバムが完成した。SLAYERやEXODUS好きならこの熱いスピリットを十二分に感じることができるだろう。表題曲となったTrack.1「The Raging Tides」より否応なくメタル魂が疼き始める"攻め攻め"のリフが刻まれ、Track.2「Brand Of Evil」の前のめりで"ザ・オールド・スクール"なスラッシュ・ビートには顔がにやけてきてしまう。この完璧なまでのスラッシュ・アンセムを前に、我々はただヘッドバンギングで応えるのみ! 今谷 重治