DISC REVIEW
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昨年3月に結成され、バンド・コンテストに入賞するなど精力的にライヴ活動を続けてきた3ピース・バンド。フロントの2人が女性、ドラムが男性1人というユニークな編成で芯の通ったロック・サウンドを豪快にかき鳴らしている。今回、BiSなどを手掛けた松隈ケンタをサウンド・プロデューサーに迎え、待望の1stアルバムを完成させた。安定感抜群のリズム隊、ハード・ロックのルーツを臭わせるヘヴィなギターを武器に骨太且つメロディアスな楽曲が勢揃い。Anne(Vo/Gt)の裏声も操る卓越したヴォーカルは素晴らしく、幅広いリスナーを獲得できる可能性を秘めている。疾走感溢れるロック・チューンから歌心溢れるミディアム・テンポの曲調まで、キャッチーな輝きを放つ。HOLEのカバー「celebrity skin」も見事なハマりよう。 荒金 良介