DISC REVIEW
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聴いただけではまったくフランス感ゼロの、パリ出身の新鋭OUR THEORY。ISSUESを手掛けたKris Crummettが前作のプロデュースを手掛けたことも話題となった彼らだが、その話題性に負けない、器用すぎるこのバンドの実力は、メタルコア/ポスト・ハードコア・シーンが成熟した今だからこそ生まれたとも言えるかもしれない。ISSUESのTyler Carterばりの歌唱力と表現力で聴かせるパートと、気合いの入ったシャウト&スクリームのバランス感覚。そして、ダイナミックな曲展開と独特のグルーヴは、聴くものをOUR THEORYの世界観にぐいぐいと引き込む。まずはとにかくキャッチーなTrack.4「Wish You Were There」にやられるべし! 山本 真由