DISC REVIEW
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前作『ROCK ALL NIGHT』は"歌って踊れるエモ・ポップ"を意識していた。だが、この4thミニ・アルバムはその延長線上でありながら、バンドの原点とも言えるライヴハウスの空気感を取り込んだ作風に仕上がった。爽快感抜群のスウィート・ヴォーカルを武器に、エレクトロを導入したバンド・サウンドはたしかに彩り豊か。カラフルなロック路線を貫きつつ、ウォーウォーのコーラス・ワークや長尺のギター・ソロが飛び出すなど、聴く者を外から内から焚きつけるアプローチは磨き抜かれている。歌詞もそうだが、明るく幸せな瞬間を真空パックしたような歌と音の突き抜け具合には、UMBERBROWNらしさが溢れている。聴けば自然と笑みが零れてきそうな楽曲ばかりだ。グッド・メロディの宝庫と言いたくなる好盤。 荒金 良介