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DISC REVIEW

overture

元SCREWのベーシストである塩原康孝がソロ・プロジェクトを始動。生音と打ち込みを用いて、6曲入りのミニ・アルバムを完成させた。バンド時代に彼が原曲を作っていた楽曲よりもシンプルなものが多く、イントロダクションには生活音(!)を用いるなど、等身大の彼の現在を味わえる内容になっている。今回歌唱にも初挑戦したという初々しい歌声と、彼がこれまで培ってきたソングライターとしての熟練度が創り出すサウンドが混合するところも、塩原康孝の第一歩として象徴的だ。メロディアスで硬派なロックを基盤に、鍵盤を入れたドラマティックな楽曲、一切バンド・サウンドを用いない打ち込みの楽曲も収録。ソロの利点を十分に活かしている。ソロはバンドよりも自由がきくため、今後の展開も注目だ。 沖 さやこ