DISC REVIEW
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前作の全国デビュー盤『BUT I SHOULDN'T STOP HERE』からわずか10ヶ月、ASOOSの2nd EP『Rapid Eye Movement』がリリースされた。今作では、前作で見せた"静と動"の対比を、楽器隊のダイナミクスや歌い方でより細やかに表現したとのこと。その言葉の通り、かねてより持ち味であるピアノのウエットなサウンド、流麗なアルペジオや"泣き"のフレーズは、思わず目を閉じて聴き入りたくなるような美しさを放っている。前作収録「鼓動」のピアノ・リミックス・バージョンであるTrack.4などからも、彼らが自身らの音楽への解釈を深め、次のステップに上っていこうとする気概が見てとれる。奥行きのあるサウンドに浸りながら聴きたい、全4曲が揃った。(小林 詩央里)