DISC REVIEW
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都内で活動する5人組の1stアルバムは、自分たちの音楽的ルーツに素直に向き合った衝動爆発の1枚だ。2000年代初頭のポップ・パンクが持っていたキラキラした輝き、澄んだ青空の向こう側まで突き抜けるようなメロディ・ラインを彼らなりに消化したサウンドが最高だ。パンキッシュな疾走感を主軸にハードコア調のコーラス・ワークも熱く、ライヴ感満載の暴れたくなる音像に仕上がっている。メンバーがインタビューでも語っているが、明るくて聴いてるだけで力が漲ってくる陽性メロディがとにかく素晴らしい。随所にメタルやトリッキーなフレーズを差し込むギター・フレーズも面白く、アルバム通して聴きどころも盛りだくさん。まずはすでにMV公開済みの「BLANK SLATE」を聴いて欲しい。ジッとしていられない! 荒金 良介