DISC REVIEW
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北斗の拳に強く影響を受けたバンド名を冠したフランス産ハードコア・バンドのニュー・アルバム。日本の不良文化を継承する彼らのミュージック・ビデオにはついつい笑ってしまうがそのサウンドは大真面目なハードコア・サウンド。超アッパーなリズムとゴリゴリのギター・リフ、シンガロング必至の激アツのヴォーカル・ワーク、グルーヴに溢れるサウンドは色物なんかでは決してない、直系のハードコアと位置付けていい強靭さを持っている。なのに、日本の漫画や映画から持ってきたと思われる"またぶっ飛ばしてやっからよ!"とか"わーかったか!?このクソガキ!"とか随所に差し込まれる日本語に草不可避だが、これも彼らの不良魂なので多めに見てあげて欲しい。そのサウンドは本質的には激ヤバなのだから。 米沢 彰