DISC REVIEW
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ANTHEMの森川之雄率いるTHE POWERNUDE、その後はBLIZARDや元Every Little Thingの五十嵐充とRUSHMOREで活動、また浜田麻里への楽曲提供など、輝かしいキャリアを積んできた若井望によるソロ第1弾作が完成。これがギタリスト兼コンポーザーとしても活躍する彼の才能が全面開花した仕上がりだ。Rob Rock (IMPELLITTERI)、前述の森川、Masatoshi"SHO"Ono (GALNERYUS) と錚々たるヴォーカリスト3名をゲストに迎え、それぞれの個性に見合った曲調が並ぶ良質の歌ものアルバムになっている。過剰な自己主張こそないが、流麗なギター・プレイは随所で光り、鍵盤を用いた華やかなアレンジも聴き応えがある。80年代~90年代の正統派メタルを現代に受け継ぐ。そのピュアな姿勢に胸を打たれる。歌詞も必読。(荒金 良介)