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DISC REVIEW

泣いてもいいやん

Anny

『泣いてもいいやん』

Release Date : 2014-12-17
Label : ジャパンミュージックシステム

2008年結成、神戸を活動拠点にした女性ヴォーカル・メロディック・パンク・バンドAnnyが、現メンバーでの初作品をリリース。今作はタイトルの通り、歌詞にも楽曲にも涙の要素が随所に散見される。メロディックを基盤にしながら様々なジャンルの音楽性をスパイスとして取り込んでおり、特に「アカイメ」はメタルになりすぎないエモなサウンド・アプローチに、昭和の歌謡曲のニュアンスを含んだメロディとJ-POP的な宮脇早紀のヴォーカルの相性が抜群だ。個人的な世界から社会的なことを歌ったものまで、Annyなりのシリアスになりすぎない解釈やポジティヴィティで問題や解決策を提起したアルバム。ゲスの極み乙女。やさめざめなどのジャケットも手掛けている福井伸実によるアートワークも、泣き笑いを生々しく表現する。 沖 さやこ