DISC REVIEW
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広島で2005年結成され、まもなく上京したあと、MATTERのYUSUKE NISHIDA(Vo/Ba)、また元PSYCHO FOOD EATERSのMinori(Gt/Cho)が加入し、現在4人編成で活動中の彼ら。過去にKen Yokoyamaや復活したTHUMBのツアー・サポートを務めるなど、ベテラン組からも熱い信頼を寄せられている。結成10周年を目前に、遂に出る1stアルバムはFat Wreck Chords、Epitaphなど、90年代パンクの礎を作った古き良きメロコア臭が満載だ。冒頭からレコードに針を落とす音から始まる細部のこだわりにニヤッとさせられる。曲調はシンプルかつストレート、送り手の温度が伝わる熱いメロディック・チューンで畳み掛ける。その潔い音像から自然と滲み出た男臭さにもシビれる。 荒金 良介