DISC REVIEW
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オハイオのメタル・バンド、DOWNPLAYのフロントマン、Dustin Batesのソロ・プロジェクト(?)がCHIODOS、FINCH、YELLOWCARD他を擁するニューヨークのレーベルからデビュー。シネマティック・ロックを謳い、メタルとエレクトロとオーケストラ・サウンドを融合させ、エモーショナルに歌い上げながら作り上げた壮大な世界観はなるほどスペクタクルなSF映画ばりにドラマチック。SF的なコンセプトもあるのかもしれない。圧巻はメランコリックな曲でじわじわっと押し通したのち、ダンサブルなTrack.10「Let It Die」で一気に盛り上げる終盤。Track.6「It Has Begun」のようなロック色濃い曲がもうちょっとあってもよかったと思うが、そうしなかったところは彼一流の美学と受け止めたい。 山口 智男