DISC REVIEW
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異常な演奏力と鬼気迫るテンションで突っ走る、ボストン出身の"テクニカル・デスラッシュ"バンド、REVOCATION。2010年にはBEHEMOTH、JOBFOR A COWBOYと共にExtreme the dojoで来日を果たした彼らが、それから今作で3枚目という脅威の制作ペースで5枚目となるニュー・アルバムをリリース! 今作もテクニカルな構成が充実しており、デス・メタル的なリフからハードロック然としたギター・ソロまで、縦横無尽にサウンドを操り、誰にも真似できない、独自のサウンド・スタイルを追求している。溢れんばかりのテクニックを単純に詰め込むのではなく、表情豊かなパートを丁寧につないでいくような繊細な展開の連続の中にテクニカルな要素が上手く盛り込まれていて、意外とスルっと聴けてしまうのが恐ろしい。このレベルで矢継ぎ早にリリースできてしまうREVOCATIONの無限とも思える才能にはただ脱帽。 米沢 彰