DISC REVIEW
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オハイオ州コロンバス出身の5人組のデビュー・アルバム。デスコアをベースにしながらもシンフォニック・デスメタルの要素とDJENT的なノリとほんの少しのエモいクリーン・パートを絶妙にブレンドし、全体にハードコア風味をつけた微妙なポジションに立脚しており、まだこれからどう進化していくか分からない危うさが逆に面白い作品となっている。センスを感じさせるパートやジャンルを行き来する音楽性の幅、テクニカルなパートが随所に織り込まれており、バンドの方向性やサウンドが明確に定まってくれば結構面白いのではないかと可能性を感じさせる。"ある時代の死"という、新世代を宣言するようなバンド名を冠した彼らの今後に期待してみたい。 米沢 彰