DISC REVIEW
-
RANCIDファンやBLINK 182のファンは勿論、多くのロック・ファンが待ち焦がれたスーパー・コラボレーション・バンド、THE TRANSPLANTSの約8年ぶりとなるニュー・アルバムが、遂にその全貌を明かした。気持ちの良いサーフ・ロックもあれば、ハードコア色の強い楽曲もあり、感性の赴くままにクロスオーヴァーなロックを展開する、まさに彼ららしい、期待通りのアルバム。しかし、全2作よりも全体的にパンクを感じるのは、TimもTravisもRobも、それぞれこの間にバンドやソロ活動を通して自らのルーツを掘り下げ、更には様々なアーティストとの共演やシーンの移り変わりを経て、より確固たる“自分たちのパンク”を獲得してきたからに違いない。 山本 真由