DISC REVIEW
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過去に2度の来日を果たしている、UKパンク、ハードコア・シーンを牽引するロック・バンドGALLOWS。新ヴォーカリストとしてALEXISONFIREのWade MacNeilを迎えた今作は、自主レーベルVenn Recordingsから初のリリースとなる。3枚目にしてバンド名を冠したアルバムは、その自信と新生GALLOWSの勢いが大いに溢れた作品だ。ハートに迫る性急でエモーショナルなサウンドは高いテンションとポテンシャルを放つ。前作までの混沌としていた空気感は少々抑え目に。だがその代わり、拳を突き上げ、大声を上げたくなるほどの開放感がある。バンドの芯はぶれないままに、Wadeの加入により新たなフェーズへと足を踏み入れた渾身の1作。どこまでも硬派な音に胸を貫かれる。 沖 さやこ