DISC REVIEW
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01年、当時興隆を極めたLIMP BIZKITやKOTTONMOUTH KINGSなどのブリブリ、ハイテンションのラップコアの影響下にある『Momentum』で衝撃のデビューを飾ったTOBYMAC。個性こそ希薄だが完成し尽されたミクスチャー・サウンドは当時のクラブ・ロック・シーンでもスマッシュ・ヒットしていたものである。それ以降のアルバムも購入したりしなかったりだったのだが、1stのインパクトを越えるものはなくどれもパッとせず記憶に残らないものだった。それから10年以上が経ち、6枚目に当たるフル・アルバムが手元に届いたのだが、期待せずに聴いてみたらこれがすごく良い!かつてのラップコアは跡形もないが、キラキラして色鮮やかで開放感のあるダンス・ロックに流行のダブステップを取り入れたアッパーでイケイケなEDM調のトラックまでパーティー・チューンがギッシリ詰まっている。こいつは買いだ! ムラオカ