DISC REVIEW
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解散&再結成、メンバー・チェンジ、歴史的記念碑のような扱い等々、幾多の逆境を乗り越え、再び花開く時を迎えたスマパン。そんな彼らの新作は、ハードなギター・リフが主体となった楽曲「Quasar」がオープニング・ナンバーとなっているが、ドラマティックなメロディを前面に押し出した「My Love Is Winter」、シンセ・サウンドを取り入れた「One Diamond, One Heart」、クラシック・ロックとエレクトロの融合を成し遂げた「Pinwheels」など、収録曲はそれぞれが独立した魅力を持っており、同一ジャンルにカテゴライズすることは出来ない。Billy Corganというアーティストには、凡人には見えない全く新しい世界が見えているようだ。 山本 真由