DISC REVIEW
-
-
フィンランド出身、メランコリーなゴシック・ロックを奏でるバンドTHE RASMUSから、約4年ぶりの新譜が到着した。今作はセルフ・タイトルを起用したり、ヨーロッパ各国でチャートNO.1を記録したヒット作『Dead Letters』を手掛けたMartin Hansenを再度プロデューサーに迎えるなど、彼らの今作に対する強い思いがうかがえる。THE RASMUSといえば、Lauri Johannes Ylönenのハスキー・ヴォイスと独特な英語の発音が特徴であるが、今作でもその魅力は変わらない。演奏面においてはゴシック要素が以前ほど感じられなくなり、全体的にポップでキャッチーな仕上がりとなっている。北欧の大自然を想像させる壮大なサウンドは、時間が経つのを忘れさせる気持ち良さだ。彼らの優しい音楽にあなたも包まれてみては。 水上 歩美
