DISC REVIEW
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北欧メタルにギリギリ含められる南限の国、デンマーク出身、デス・ヴォイスを自在に操る女性ヴォーカリストMona Beckが加入し、全く別物のバンドとして生まれ変わったILLNATH。キーボードのフレーズがまるでストーリーを紡ぎだしていくような感覚は非常に新鮮で、硬派でありがちなメロデス・スタイルを基調としながらも独自の音楽性を作り上げることに成功している。その世界観の上で本格的なデス・ヴォイスを聴かせるMonaの力量も既に完成系の域に達していると言っても過言ではない。北欧メタルとして括るに相応しい叙情性と力量を兼ね備え、女性ヴォーカリストというビジュアルまでも手にしたILLNATHの今後に期待したい。米沢 彰
