DISC REVIEW
-
かつてはデス・メタルで一世を風靡したレーベル、Earache Recordsより、ダークでトランシーなエレクトロコア・バンド、THE BROWNINGデビュー。同時期にデビューしたCASINO MADRID同様シンセ、エレクトロの導入具合がえげつない。アメリカのダラス出身ではあるが、ドイツのHIS STATUE FALLにも通じる派手だがチャラさやノリ一発に終わっていない欧州的で重厚なシンセ・エレクトロ・サウンドがこのバンドの肝だろう。楽器隊はメロディをシンセに全面的に任せ、徹底的にグルーヴィ且つマシーナリーなバッキングに寄せているがこの潔いシフトは大正解だろう。ウェットでダークなJonny McBeeのスクリームも迫力満点だ。2011年デビューのエレクトロコア系では頭2つ抜きん出ている。 ムラオカ