DISC REVIEW
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Kurt CobainのいないNIRVANAなんてナンセンス、というのと同じくらいBradley NowellのいないSUBLIMEなんて考えられないものだった。それくらいBradleyは特別だった。代わりないなんて居ない、唯一無二のカリスマだった。だが、SUBLIMEは新しいシンガーにRome Ramirezという若い才能を吸収することで、“SUBLIME WITH ROME”として甦った。SUBLIME独特のグルーヴとアグレッションの融合はそのままに、サーフ・ロック寄りのアプローチを増やし、よりシンプルなロックを鳴らす彼らは、ロングビーチの伝説というよりは、もっとリアルで現在進行形だ。“SUBLIME WITH ROME”はスカ/レゲエ・ロックの未来を感じさせてくれる。開かれた心で聴こう。 山本 真由