DISC REVIEW
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95年から活動している、オルタナティヴ、インダストリアル・バンドの5thアルバム。彼らの最もヒットした作品は、00年の2nd『Title Of Record』だが、今作はその黄金期と言えるサウンドに回帰している。インダストリアルとは言っても、ゴリゴリなメタル的なものではなく、あくまで骨太なオルタナティヴ・ロックをベースにしながら、楽器の音の質感や、時折挟まれる打ち込みを使って全体の雰囲気をソリッドに仕上げている感じなので、とても聴きやすい。現代において決して刺激的な音楽とは言えないものの、アルバム・トータルのクオリティの高さと、情感豊かな歌で、オンリー・ワンの存在感を放っている。Richardは、サイド・プロジェクトARMY OF ANYONEでも活躍中。 KAORU