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臆面もなく、このようなタイトルを付けるセンスに脱帽。大日本帝国軍をテーマとし、その栄枯盛衰を描いたという問題作だ。原題も『On Divine Winds(神風に乗って)』だから、邦題が勝手にぶっ飛んでるというわけではなく、本当に旧軍にまつわるアルバム・タイトルとなっている。楽曲自体はオーソドックスなデス・メタルで、ミドル・テンポ気味の重たいサウンドが中心。ちょっと籠ったような音質も旧軍のイメージを想起させるために狙っているかのよう。テーマがテーマだけに重苦しい展開が続くが、基本的にはオーソドックスな王道サウンド。ラストに玉音放送がSEとして入ってくるのにはヤラれた! 米沢 彰